2012ミクの日大感謝祭 ミクパと感謝祭

大感謝祭の紀行文(のようなもの)は前回で書き上げたが、まだまだ余韻に浸りたいのでw もう少しだけ書かせて下さい。

3/8に行われたミクパ
3/9に行われた感謝祭

主催はSEGA/MAGES(旧5bp)になっていますが、演出面について恐らくミクパはMAGESが担当して、感謝祭はSEGAが担当かと思われます。ただ、映像の部分はSEGAが全面的に作成を担当しているはず。(ここらへんはあくまでも想像の域なので違ったら指摘してくださると助かります)

んで、パンフレットにミクパと感謝祭のミクさんが描かれているが、やはり若干の違いは見られる。もちろんどちらもマジ天使のミクさんには変わりないw 感謝祭のミクさんはやや大人っぽく、ミクパのミクさんは少女っぽい感じといったところか(あくまでも主観ですので)。

次は演出面。これは両者の目指すところが違うといった感じで、ミクパは「魅せる」、感謝祭は「聴かせる」を目指しているのかなと。

まずミクパだが、札幌でも採用した、下段ディラッドの上段黒箱のマルチスクリーンで、演奏する曲によってスクリーンを使い分けていた。上段の黒箱を使った曲は
①え?ああ、そう。
②結ンデ開イテ羅刹ト骸
初音ミクの劇唱
④いろは唄

①②④についてはスポットライトに映し出されるミクさん、リンちゃんというイメージで、背景に影を映し出すことで立体感を見事に表現しており、特に①で、間奏のときにスポットライトから逃げ回るミクさん→スポットライトに照らされた時の「あはっ、みつかっちゃった」って感じのミクさんの笑顔はマジ天使w
そして③については、羽演出とあわせてまさに天に浮かぶミクさんを表現しており、これも上段の黒箱を使用した選択はベストと思える。シンガポールミクパではスクリーンはディラッド1枚のみで、激唱をやった際は、照明の関係もあってか、札幌ほどの臨場感はそれほど感じなかった(ニコ生を見ての感想だが)。そして今回、第三バルコニーからの観戦で、レーザーライトを上から見下ろす形になったのだが、意図的なのか偶然なのかは分からないが、ライトが広がると雲のように見えてきて、まさに天空に浮かぶミクさんを演出しており、これもお見事といったところである。
もちろん下段のディラッドは札幌を踏襲しておりクオリティは文句なし。

それ以外の演出については、恋色病棟で大型の風船を会場内に飛ばして、バルコニーから見てる分には楽しくてよかったが、実際にアリーナで見てる人はどう感じたのだろうか?惜しむらくは、次のローリンガールの演奏に入っても風船の回収が上手くいかず、しかもディラッドの真正面に行ってしまった事であろうか。いっそのこと、スタッフが針で割るとか(音の問題あり?)、長い棒にトリモチのような強力な粘着剤を付けて回収するとかをすべきかなと思った。

MKP39の演奏についてだが、僕的には全く問題ない。札幌でも思ったが、本当に楽しそうに演奏しているのを見ると、見ているこちらも楽しくなってkる。今回はパーカッションを加えて、音の厚みを図っており、この意図も素晴らしいと思った。


次は感謝祭について。
ステージは2010感謝祭や2011ミクポリと同じディラッド1枚構成。だが今回はミクポリで追加されたString(弦楽器隊)に加えてHorns(管楽器隊)が新たに追加されていた。これが大当たりで、ミクポリ以上の音の厚みが表現されていた。39'sの演奏については今更言及するまでも無くオリジナルにアレンジを加え全くといってイイ位に完成されたものであった。まさに「聴かせる」ステージであったが、「魅せる」といった点でもオープニングの構成はもう最高レベルであった。
ステージを白のベールで覆っており、そこに映し出される映像から「Tell Your World」への流れだけでチケット代金6300円の価値があった。


結論:どちらが良かったのか?
これについては良く議論される話だが、そもそもの目指しているベクトルが違うのだから比較すること自体がおかしいという意見があり、僕もこれには賛成ではあるが、2日のステージの満足度でいうと、やはり感謝祭を推す声が多いのも事実ではあり、僕も正直に言うのであれば、感謝祭の方を取る。
ただ、ミクパが劣っているということは絶対に無く、ミクパが世界新記録を出した直後に、感謝祭がソレを上回る超ド級の新記録を出したといった感じだろうか。

ちょっと話が脱線するが、僕の趣味の一つにルアーフィッシングがあって、10年ほど前に、友人と道北のあるダム湖ニジマスを狙いに行った事があって、僕は今までの記録を大幅に上回る65cmのニジマスを釣り上げる事ができて狂喜乱舞したが、その日の夕方、同行した友人が何と73cmのモンスター級のニジマスを釣り上げた。僕は素直に友人の記録を祝福したし、自分が釣り上げた65cmの記録は今でも自分の誇りである。

ミクパと感謝祭はまさにこんな感じなのかなと思えてくる。

感謝祭は「Tell Your World」「ゆめゆめ」といった新曲を出して、さらに今までメドレーでしか演奏してこなかった「パズル」や「1/6」をフル演奏にしてメドレーを無くしたのに対し、ミクパは敢えて新しい曲を入れず、これまでのセトリを更に熟成させて勝負してきた。まだ「積乱雲グラフティ」「千本桜」「むかしむかしのきょうのぼく」といったライブ要望の強い曲もあるので、ミクパでは次回はこういった曲を演ってほしいなと思う。


最後に…
CD・ブルーレイ発売を早くしてくれ!w